皆さん、こんにちは。物理システム工学科4年の長谷川 友大です。自分も何人かいる高校からアメフトをやっている部員の一人で、3年#87の長戸とは学年は違いますが高校からのチームメイトです。「どうして学年がちがうの?」と思った方は今の時代にチャンネルが合っていません、反省してください。自分は一年の10月まで所属していませんでしたが先輩の試合を拝見し、アメフト熱が再沸し入部を決意しました。
さて、テーマである「学校生活での出来事」です。
せっかく学校生活での出来事というテーマなのでアメフトと全く関係のないことを書かせていただきます。大学内での話ではありませんが初めて一人でバーに行ったことについて書こうと思います。「調子に乗んな!」と思うかもしれませんが許してください。
一人でバーに行こうと思った理由は、バイト先の先輩に誘っていただいた洋楽バーのジン・トニックが印象に残るほどおいしかったためです。あと、単純にバーで飲んでいる方ってかっこいいイメージありません?
そこで、私は初めて一人で行っても敷居が低そうな一律200円でカクテルを提供しているバーを最初の店にしようと決めました。しかし、安くカクテルを提供している店なので学生が多そうだと考えました。初対面での会話がかなり苦手な私は理想としては空いている時間にこっそり席の端でだれにも話しかけられずにお酒を楽しみたい。外から覗いて空いていたら入ろうと決めました。いざ、店の近くまで行ってみると店は路地裏にあることがわかり、さらに、中をみても人が1,2人くらいの状況でした。立地もタイミングも完璧です。いざ、店に入るとマスターはかなり渋い雰囲気で、「これは静かに飲めそうだ」と思い、席に座わってメニューをいただきました。開いてみるとカクテルが最低でも1500円以上するのです。さすがの私でも「うっ!!!」って奇声を出しましたね。完全に入る店を間違えました。似ている店名の格式高いオーセンティックバーに一人、服装もジャージでなんの心の準備もせず足を踏み入れてしまったのです。そりゃ人も少ないし、マスターも渋いですよ。しかし、こっちとしてもなめられたくないのでできるだけの平然を装いました。
一杯だけ注文して帰ろう
お金は多めにもっていたため何も注文せずに帰ることはせずに済みました。
なめられたくなかったので、最初の注文はウイスキー。当時お酒の知識は全くなく初めに目に入ったウイスキーにしました。
「えっと、このシーバス・リーガル12年で」
今思うとこの注文の仕方は初心者丸出しです。
「飲み方はどうされますか?」
当時、ウイスキーなど飲んだこともありませんがなめられたくないため
「ロックで」
普段から飲んでいる感を最大限出しました。
マスターは氷を取り出し、アイスピックで球形にしていきます。目の端でガン見しつつ心の中で驚愕していました。まっすぐ見ていたらなめられます。
「どうぞ」
と出されたグラスにはウイスキーがほんの少ししか入ってないのです。ガムシロップ。心の中では「1500円でこれ?」って思いましたが顔には出しません。お酒初心者だった私にはバーで出されるウイスキーの量の相場を知りませんでした。
オン・ザ・ロックはかなりきつかったですがなめられちゃいけないので何回も何回もグラスを回しながら、ちびちび時間をかけて飲みました。
飲んでいる最中でほかの客が皆帰ってしまい、マスターと二人きりになってしまいました。二人きりになった瞬間、マスターが私にいくつも質問をしてきました。
大学生で、アメフトをやっていること、一人でバーに来ることが初めてであることなど事細かく質問されてしまい、一人でお酒を楽しむ理想のバー体験は何一つうまくいきません。何個も質問されたあと、マスターがふいに
「この店、近くの安いバーと間違えてくる学生さん多いんですよね。」
みなさん、この言葉の真意わかりますか?どっちですか?教えてください。
経験豊富なおじさまですから何でも知っているうえで言っていると思った私は
「うーわ、俺のことだ。バレた。終わった。」と思いましたが、我慢です。
「へーそうなんですね。困っちゃいますよね。」顔はもちろん真顔です。服装はジャージでしたが。
どうもマスターによるとその間違えた学生たちはメニューをみて価格の高さにビビりすぐに帰ってしまうそうです。
そんな話をされたら一杯で帰るわけにはいかなくなってしまうのが私です。また、ガムシロに1500円も使うのかと思いながら注文しました。やっぱりバーといえばマスターのシェイクを見たいと思い、りんごの季節のカクテルというオリジナルのメニューを注文しました。見事なシェイクでした。普段自分がやっているプロテインとは全然違います。動作の一つ一つに無駄がありませんでした。またこれも視界の端で捉えながら、「生で見られた!」と興奮していました。顔は真顔です。
グラスが出され中を見るとグラス一杯分はあったためよかったと思い口に運ぶと、めちゃくちゃうまいんですよ。これが。りんごの果肉があり酸味がお酒とめちゃくちゃ合っていて今でも忘れられません。そのカクテルをまたゆっくり飲みます。ポカリくらい一瞬で飲み干したかったですが、いままでの苦労を無駄にしてはいけません。時間をかけのみきり支払いを済ませようとしました。
そのときいただいたバーテンダーからの最後のひと言で締めます、
「バーはどこか心に寂しさを持った人達が人の温かさを求めてくる場所です。様々な目上の方とふれあうことでよい勉強になると思います。これからのあなたのバー生活が豊かなものであることを願っています。」
ここが私のアナザースカイ。
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